教育カリキュラム(多職種用)

はじめに
難治性の疾患に対するホスピス・緩和ケアに対する社会のニーズは年々増大し、近年急激なホスピス・緩和ケア病棟の施設数増加が見られる。 施設数の増加と平行してスタッフの不足が顕在化しており、看護スタッフの育成に対しては様々な試みがなされているが、 医師をはじめとする他のスタッフの育成については組織的な活動は行なわれていないのが現状である。
我々は、以上のような状況に鑑み、ホスピス緩和ケアに従事するスタッフの教育システムが整備されることが、 わが国のホスピス・緩和ケア発展には必要不可欠と考え、その第一歩として『ホスピス・緩和ケア教育カリキュラム(多職種用)』を作成した。 この文書には、ホスピス・緩和ケアに従事するスタッフの学習目標が明確化されている。
今後このカリキュラムを元に、様々な教育プログラムや学習方法が作成され、わが国のホスピス・緩和ケアがさらに発展していくことを願ってやまない。

2001年12月1日
全国ホスピス・緩和ケア病棟連絡協議会
教育研修専門委員会

このカリキュラムの使用方法

1.一般学習目標:
ホスピス・緩和ケア病棟に勤務する全てのスタッフに必要な最終到達目標がかかれています。
2. 個別学習目標:
具体的な学習目標が記載されています。疼痛マネジメント、症状マネジメント、心理社会的側面,霊的側面、 倫理的側面、チームワーク、行政・法的問題の7つのモジュールに分かれ、その中でまたいくつかの小項目に分かれています。 各職種ごとに巻末に示しますカリキュラムの使用方法という表を見ていただくと、各小項目の内容に対応した番号がかかれています。 その番号に対応する内容が学習目標となります。それぞれの職種によって、学習に必要な項目を選び出す必要があります。
例えば、リハビリテーションスタッフの場合、疼痛マネジメントのモジュールの技術という小項目においては1.2.3.4が学習項目ということになります。

NPO法人
日本ホスピス緩和ケア協会

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